先日Netflixで観た「サイダーのように言葉が湧き上がる」という映画がなかなか良かったのでレビューします。
ちなみに私は特に映画好きというわけでなく、年間に観る映画はせいぜい20本程度の人間です。
そんな私なのであっさり、薄めのレビューとなります。軽めのレビューを読みたい方はぜひ!
こんな映画です
人とのコミュニケーションが苦手な俳句好きの少年と、活発だが見た目にコンプレックスを持ちそれをマスクで隠す少女。そんな2人がショッピングモールで偶然出会い、物語が始まります。
2人はSNSを通じて少しずつ言葉を交わしはじめ、そこからある出来事を通しさらに距離を縮めていきます。
監督 | イシグロキョウヘイ |
公開 | 2021年7月22日 |
上映時間 | 87分 |
まず、主人公の少年が俳句好きな少年という時点で私はグッときました。
この年頃の子で、スポーツやバンドなどのメインストリームではない何かに夢中になっているだけでかっこ良く感じます。自分の世界を持っていて芯のある子という感じがして。
教室で良く落語を披露していた中学校の同級生を思い出しました。
この主人公の少年は「季寄せ」をスマートフォンに挟んで持ち歩いているのですが、その様子が知的でクールで真似したくなりました。
高校時代に主人公のような少年と恋をしてみたかったな〜。
一方、ヒロインの少女はかわいいものを見つけてそれをライブ配信する、どちらかというと今どきの子です。
家づくりブログ筆者としては、この子が住んでいる家が気になりました。面白い造りの一軒家に住んでいます。
(ちなみに少年の方は団地に住んでいます。団地好きは要チェックです。)
アニメで出てくる家はいい感じの家が多いので、それを見るのも楽しみの1つです。そのうち「アニメに出てくる好きな家ベスト5」のような記事を書きたいです。
ここが良かった
ここからはあまりストーリーには触れず、良かった点を上げていきたいと思います。
色鮮やかな絵が綺麗
鮮やかな色彩の絵が綺麗です。
画風はシティポップ風イラストというのでしょうか。最近の音楽のジャケットでも多いですよね。
あまり立体感のないベタ塗りの絵です。
ポップで鮮やかなカラーリングが独特の世界観を演出しています。現実社会にはないような鮮やかな景色が多く出てきますが、何故か懐かしさを感じます。
特に雲が印象的でした。
昼間の雲、夕方の雲、夜の雲、全てが美しい。
音楽が良い
全編通して音楽が良かったです。
音楽を担当したのは牛尾憲輔さんという方です。
調べてみたら元スーパーカーのメンバーやNUMBER GIRLの田渕さんとバンド(LAMA)を組んでいる方なんですね。
エレクトロニカっぽい音楽がこの映画の爽やかさ、夏っぽさ、甘酸っぱさにピッタリでした!
「聲の形」という映画もまあまあ好きなのですが、この映画の音楽もこの方が担当していました。
どうやら私はこの方の音楽が好きなようです。
主題歌はneveryoungbeach、劇中歌は大貫妙子さんです。こちらもいい味出してました。
タイトルが良い
観始める前は特にいいタイトルだとは思っていなかったのですが、観終わった後は「これは凄くいいタイトルだ!」と思いました。(厳密には観ている途中でいいタイトルだ!と気づきました)
その他
- 実際にあるレコードジャケットが出てきたりして楽しいです。私はサザンが好きなのですが、サザンのジャケも出てきたので嬉しくなりました。
- 87分という短めの時間が良いです。サクッと観れます。
- 主演2人の声優さんも良かったです。特にチェリーの声が好きでした。
印象に残ったシーン
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、クライマックスシーンには胸がとても熱くなりました。
音楽とセリフの絡み合いが気持ち良く、しばらくこのシーンが頭から離れませんでした。
ここだけ3回観ました。
こんな人にオススメ
この映画はこんな人にオススメです。
1つでも当てはまれば楽しめると思います!
- シティポップ風イラストが好き
- 自称ピュアでロマンチスト
- エレクトロニカミュージックが好き
- 俳句が好き
- 甘酸っぱい青春映画が観たい
私は「ペンギン・ハイウェイ」という映画も好きなのですが、「ペンギン・ハイウェイ」が好きな人はこの映画が好きかも!と何となく思いました。
最後に
映画に影響され、私も夫に向けて一句詠んでみました。
除夜の鐘
なんだかんだで
きみがすき
よせやい